成田山新勝寺の平和大塔を完全ガイド!歴史と魅力を徹底解説⁉

成田山新勝寺の平和大塔を完全ガイド!歴史と魅力を徹底解説⁉

関東屈指のパワースポット成田山新勝寺 平和大塔を徹底ガイド! 歴史、建築、見どころ、アクセスまで完全網羅!

壮麗な姿、重要文化財の内部、圧巻の眺望… 今すぐチェックして、あなたもパワースポットの感動を体験しよう!

 

平和大塔の歴史

成田山新勝寺は、千葉県成田市の成田山にある真言宗智山派の大本山です。

年間約1300万人が訪れる関東屈指のパワースポットとして有名ですが、境内には朱塗りの三重塔や不動明王を祀る新勝寺本堂など、多くの見どころがあります。

中でも特におすすめなのが、1984年に建立された「平和大塔」です。

高さ58メートルの威厳ある姿は、成田山のシンボルの一つとして多くの人々に親しまれています。

平和大塔にはどんな歴史があるのでしょうか。

 

建立の背景

平和大塔は、弘法大師空海入定1150年を記念して建立されました。

弘法大師は真言宗の開祖であり、成田山新勝寺とも深い縁があります。

平安時代初期、空海は遣唐使船で中国へ渡り、密教を学びました。

帰国後、空海は真言宗を広めるために各地を巡り、弘法大師の名で知られるようになりました。

成田山新勝寺は、空海の弟子である寛朝僧正によって開山されました。

寛朝僧正は、平将門の乱の平定を祈願するために、成田山に不動明王を祀ったのが始まりとされています。

 

平和大塔の名称の由来

なぜ「平和大塔(へいわのだいとう)」という名前なのでしょうか?

その名称には、深い意味が込められているのです。

平和大塔は、1984年に建立されました。

建立当時は「大塔」という名称でしたが、1990年に現在の「平和大塔」に改名されました。

この改名には、当時の国際情勢が大きく関わっています。

1980年代後半は、東西冷戦が終結に向かう一方、世界各地で紛争やテロが頻発していました。

このような状況の中で、成田山新勝寺は世界平和を祈念して、大塔を「平和大塔」に改名することを決意しました。

「平和大塔」という名前には、単に平和を祈念するだけでなく、人々が互いに理解し合い、協力し合える社会を目指したいという願いが込められています。

平和大塔は、真言密教の教えに基づいて建立されたものであり、塔の各層には密教の重要人物や経典が祀られています。

これらの教えは、人々に慈悲や智慧を説き、争いを避け、平和を築き上げるための指針となるものなんです。

 

平和大塔は重要文化財なの?

平和大塔は、は重要文化財ではありません。

重要文化財は、国が定めた文化財のうち、特に歴史的、芸術的価値の高いものを指します。

成田山新勝寺には、重要文化財に指定されている建造物や仏像がいくつかありますが、平和大塔は含まれていません。

平和大塔は、1984年に建立された比較的新しい建造物であり、文化財としての価値は認められていないようです。

 

建物の国指定文化財としては新勝寺では下記のみです。

  • 光明堂
  • 釈迦堂
  • 三重塔
  • 仁王門
  • 額堂

 

平和大塔の建築様式

平和大塔は、真言密教の教えを体現した建築様式で作られています。

塔は二層ではあるものの、5階建てになっており、各層には寺宝や経典、不動明王様などが祀られています。

 

平和大塔の特徴

成田成田山新勝寺にある「平和大塔」は、高さ58メートルの威厳ある姿で多くの人を魅了しています。

真言密教の教えを体現した五重塔は、日本の建築技術の粋を集めた傑作です。

 

高さ58メートル:日本の五重塔の中でも屈指の高さ

平和大塔は、日本の五重塔の中でも高い部類に入る58メートルの高さを誇ります。その堂々とした姿は、まさに成田山新勝寺のシンボルと言えるでしょう。

 

木造建築:伝統的な工法で作られた貴重な存在

平和大塔は、現代では希少となった木造建築で建てられています。伝統的な工法で作られた塔は、見る者を圧倒する美しさを持っています。

 

朱塗りの塔身:鮮やかな朱色が生命力を感じさせる

平和大塔の塔身は、鮮やかな朱色に塗られています。この朱色は、生命力や活力を感じさせ、見る人に勇気を与えてくれます。

 

金色の相輪:仏法の教えを表す塔頂の装飾

塔頂には、金色の相輪が設置されています。相輪は、仏法の教えを表す重要な装飾であり、平和大塔の威厳をさらに高めています。

 

各層に密教の重要人物や経典を祀る:真言密教の教えを体現

平和大塔の各層には、密教の重要人物や経典が祀られています。これは、真言密教の教えを体現したものであり、平和大塔が単なる観光スポットではなく、信仰の場であることを示しています。

 

平和大塔の構造

平和大塔は2層ではありますが以下の5つ階から構成されています。

第一階:霊光殿

第二階:明王殿

第三階:経蔵殿

第四階:法蔵殿

第五階:金剛殿

詳しくはあとでで説明しますね。

 

 

平和大塔の見どころ

平和大塔の見どころとはなんでしょうか。特徴は分かったものの、特に見ておきたいポイントを下にまとめますね。

 

参拝制限

通常の日は御信徒以外は二階までしか上がることができません。一般参詣者が五階まで上がれる日は、1月中や特別参拝日などのみです。

※御信徒とは不動明王の尊像・掛け仏等を奉納して、不動明王様への強い信仰心をお持ちの信徒様です。

 

1階:霊光殿(れいこうでん)

  • 成田山霊光館から奉納された寺宝を展示
  • 1150人の書家による献書を順次展示
  • 床の中央には直径約1mの香炉型タイムカプセル「平和へのメッセージ」が埋め込まれ、2434年に開封予定

 

霊光殿には寺宝の展示物・十二神将・砂曼荼・写経道場・御朱印受付などがあります。

寺宝の十二神将も素晴らしいですが、ダライ・ラマから寄進された砂曼荼羅(すなまんだら)は、ダライ・ラマ14世の監修のもと、チベット僧侶たちによって制作された貴重なものです。

砂曼荼羅は、チベット仏教の重要な宗教儀礼であり、チベット仏教の究極の芸術とも言われています。

仏陀の悟りの境地を表すだけでなく、様々な願いを込めることもできると言われています。

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2階:明王殿(みょうおうでん)

  • 不動明王を中心に、降三世明王、金剛夜叉明王、軍荼利明王、大威徳明王の立像を奉安
  • 「昭和大曼荼羅」と呼ばれる巨大な曼荼羅を掲出
  • 真言宗や成田山に縁のある大師や大僧正の肖像画を展示
  • 十六大菩薩と八供養菩薩を描いた柱
  • 極彩色で彩られた格天井

 

「五大明王像」「五智如来像」は松久宗琳さんが4年の歳月を費やして昭和 58 年に完成させました。

高さは不動明王が約6m、他の四明王は約4m。

木造として五体揃っているのは非常に珍しいです。

五大明王は造像史上最も大きく、最高傑作と言われています。

明王殿は巨大な曼荼羅や格天井など新勝寺に来たら必ず見ていただきたい素晴らしい場所です。

 

3階:経蔵殿(きょうぞうでん)

  • チベット仏教の法主、14世ダライ・ラマ猊下から寄贈された「ナルタン版チベット大蔵経」をはじめ、インドから日本に至る各国の仏典を収蔵
  • 御信徒が奉納した何万体もの不動明王御尊像(木彫り)や掛仏(金属)を納める

4階:法蔵殿(ほうぞうでん)

  • 御信徒から奉納された何万体もの不動明王御尊像(木彫り)や掛仏(金属)を奉納
  • 「撫で不動像」も奉安

御信徒様から納められた不動明王の尊像・掛け仏等は経蔵殿・法蔵殿に納められます。

 

5階:金剛殿(こんごうでん)

  • 地上約23mの高さにあり、12本の円柱からなる円形
  • 東西南北にある扉が開いている時は、眼下に広がる成田の景色を一望できる
  • 中央に「五智如来(大日如来・阿閃如来・宝生如来・阿弥陀如来・不空成就如来)」を奉安
  • 壁には「金剛界曼荼羅」を意匠化した模様
  • 天井には中央の五仏を象徴した「赤色蓮華文」を描いたステンドグラス
  • 金色に輝く相輪があり、根本の伏鉢には松田照應上人による平和祈願の銘文が刻まれている

 

分かりにくいので簡単に説明すると、五大明王 とは、仏教における密教において、最上位の仏である 五智如来 が、衆生を救うために忿怒(ふんど)の形に変身した存在です。

それぞれの明王様は、如来の慈悲を忿怒の力によって表現した存在であり、その姿は、仏の教えに従わない者たちに対して恐ろしげな姿形を現して調伏し、教化する役割を担っています。

 

2階の明王殿にいらっしゃる不動明王様の怒ったような恐ろしい表情は、仏の教えに従わない者たちを畏怖させ、正しい道へと導くための慈悲の現れです。

右手に持つ利剣は「悟りの智慧」を象徴し、煩悩の闇を切り裂き、迷いを断ち切ってくれます。

左手に持つ羂索の縄は、煩悩の暴走を縛りつけ、正しい教えの道へと導く慈悲の縄を表しています。

不動明王が座す磐石は、一切の揺るぎない不動の決意を表し、どんな苦難にも耐え、全ての人を救済しようとする不動明王の強い意志を象徴しています。

忿怒の表情とは対照的に、不動明王は両足を組み、背筋を伸ばした姿勢で座しています。これは、私たちに「ご奉仕をする心の大切さ」を教えるためです。

不動明王は、どんな偉大な存在であっても、衆生を救うためには謙虚に奉仕する姿勢が大切であることを示しています。

 

 

アクセス

方法成田山新勝寺に参拝するには以下の交通手段が良く使われています。

時期によっては混雑するかもしれないのでご注意ください。

電車

JR成田駅より京成成田駅まで徒歩約10分

京成成田駅から成田山新勝寺まで徒歩約15分

東関東自動車道 佐倉ICより約20分

千葉東金道路 成田ICより約15分

住所

大本山成田山新勝寺

所在地:〒286-0023 千葉県成田市成田1番地

電話 0476-22-2111(代表)/ FAX 0476-24-2210

HPはコチラ

 

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周辺情報

成田山新勝寺の周辺には何があるのでしょうか。

せっかく成田まで来たんですから、観光して休日を満喫しちゃいましょう。

成田山新勝寺の施設

新勝寺には平和大塔以外にもこんな施設とご利益があります。

醫王殿(いおうでん) 健康長寿と 病気平癒

光明堂  恋愛成就

釈迦堂 開運厄除

大本堂 全てのご利益

交通安全 祈祷殿 交通安全

出世稲荷出世 商売繁昌

薬師堂 健康長寿 病気平愈

大師堂 先祖供養 水子供養

 

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成田山表参道

成田山表参道 は、JR成田駅から成田山新勝寺まで続く約800mの参道です。

江戸時代から門前町として栄え、今でも当時の名残をとどめています。

参道沿いには150店以上の飲食店や土産物店がズラリ! 名物のうなぎ料理をはじめとしたグルメやお土産選びをたっぷりと楽しみましょう。

 

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口コミ

平和大塔を参拝する際の口コミをまとめました。

「とにかく大きい!迫力満点です。」

「御朱印もいただけるので、参拝の思い出になりました。」

「静かな空間で、ゆっくりと参拝できました。」

「成田駅からも近く、アクセスしやすいです。」

「階段が少し大変でしたが、登りきってよかったです。」

「内部の仏像も迫力満点でした。」

「御守の種類も豊富で、選ぶのが楽しかったです。」

「周辺にはお土産屋さんやお食事処がたくさんあります。」

「成田山新勝寺を訪れるなら、ぜひ立ち寄りたい場所です。」

「もう少しゆっくりと見学できる時間がほしいです。」

「周辺の駐車場が混雑していました。」

「御朱印の受付時間が短かったです。」

なかなか見られない貴重な場所ですので時間に余裕をもってゆっくり参拝しましょう。

 

まとめ

成田山新勝寺 平和大塔は、真言密教の教えを体現した美しい建築物です。

成田山新勝寺を訪れた際には、ぜひ平和大塔に立ち寄り、その歴史や文化に触れてみてください。