名古屋城の本丸御殿とは?一度は見るべき豪華過ぎる新名所!?

名古屋城の本丸御殿とは?一度は見るべき豪華過ぎる新名所!?

愛知県名古屋市と言えば名古屋城ですよね。

その名古屋城に昨年完成した本丸御殿(ほんまるごてん)があるのはご存知でしょうか。

その絢爛豪華な内装は一度は見ておくべき場所なんです。

名古屋に行くなら参考にしてくださいね。

 

名古屋城とは

1612年創建された、金のしゃちほこで有名なお城です。

三重伊勢地方で歌われている民謡『伊勢音頭』の一節にも「伊勢は津でもつ、津は伊勢でもつ、尾張名古屋は城でもつ」とあるように昔から親しまれてきました。

江戸時代の初め徳川家康の九男、尾張徳川家の家祖である徳川義直(とくがわよしなお)の城として名古屋城は建てられました。

天下の名城として称えられてきましたが、創建から約330年後に悲劇が訪れます。

第二次大戦の空襲を受け天守閣が全焼してしまったのです。

戦後、市民の寄付などを財源に天守閣は鉄筋で復元。

今の名古屋城は昭和34年再建された訳なんです。

 

金シャチ横丁

名古屋城に行く途中には、昨年オープンしたばかりの金シャチ横町があります。

いわゆる売店ですが、ただの売店ではありません。

正門エリアの義直ゾーンと東門エリアの宗春ゾーンに分かれており、尾張名古屋の美味いもの街になっています。

正門エリアの義直ゾーンは名古屋市内人気店12店が並びます。

例えば、名古屋グルメの定番である「矢場トン」。

カリッと揚げたトンカツに秘伝のみそタレでいただきます。

名古屋金シャチ横町店では金粉がかかっているみそカツ御膳が食べられます。

なんと値段は3000円でリッチなお食事が楽しめます。

大正14年創業の味噌煮込みうどんで有名な「山本屋総本家」では、天ぷらをしゃちほこに見立てた金シャチきしめんなどが味わえます。

尾張名古屋の美味いもの街である金シャチ横町は厳選された名古屋グルメが味わえる場所なんですよ。

 

名古屋城正門

そんな金シャチ横町を過ぎると、名古屋城正門が見えてきます。

入場料を払って中に入ると、その広さにびっくりします。

名古屋城入場料

区分 個人
大人 500円
名古屋市内在住高齢者 100円
中学生以下 無料

 

入場時には気づきにくいのですが、正門横に実際と同じ大きさの金のしゃちほこのレプリカがあります。

遠目に見ると小さい金のしゃちほこですが実際は2.5mもあるんです。

一般的な駐車場の横幅が2.5mなので普通車の横幅よりも確実に大きいという事になります。

このレプリカは金箔ですが本物は金板を使って作られており概算の値段は約3億円とか。

金のしゃちほこと言えば名古屋城と言われる所以が良く分かりますね。

ちなみに、しゃちほこは漢字で書くと『鯱』で、魚に虎と書きます。

顔が虎で、海に住んでいる水の神様なんですよ。

そんな、実物大の金のしゃちほこと記念撮影も出来ちゃいます。

そんな正門広場では名古屋城おもてなし部将隊に会えるかもしれません。

当時の戦国武将の服装をして口癖や仕草もなりきった役者さん達が剣劇などを披露して、観光客をもてなしてくれます。

常に居るわけでは無いので会えたらラッキーかも。

 

本丸表二之門

正門広場を進んでいくと、重要文化財「本丸表二之門」(ほんまるおもてにのもん)が見えてきます。

名古屋城と同じ1612年頃に完成した門は当時そのままの重厚感があります。

その門をくぐると、巨体な石垣が現れます。

人の体以上の大きさの石で作られた石垣は圧巻です。

この石垣の石に落書きのような印が入っているのをご存知ですか。

この印は当時の石垣の工事を行った大名の目印なんです。

この石は○○藩が運んで来たんだという証拠として書かれているんです。

今も昔も、自分の成果を証明する事ってたいへんだったんですね。

 

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本丸御殿とは

石垣を抜けて更に進んでいくと、本丸御殿がみえてきます。

本丸御殿は1615年尾張藩主の住まい兼役所として建てられたました。

しかし、こちらも天守閣同様、第二次対戦で焼失。

その後、復元は出来ない状態でしたが、10年前より匠のワザを駆使して地道に復元開始。

そして、総工費130億円という巨大プロジェクトとして進み、450年の時を越えて2018年6月に完成し見事蘇ったんです。

復元された本丸御殿は総檜造りで、中に入って見学する事も出来ます。

しかし、土足厳禁で壁や装飾品に触れてはいけないという徹底した管理がされています。

汚してはいけないのは、歴史的にも価値が高いと言うのもありますが、その1つ1つ使われている材料も全て一流品だからなんです。

大廊下の檜(ひのき)の床は一面で200万円もするそうです。

それだけ高い物を使っているのであれば、徹底した管理がされるのもうなずけますね。

 

控室でさえ

当時の本丸御殿では来客があった際は直接藩主に謁見する事は出来ず、一度控え室に通されました。

その、ただの控え室でさえ、華やかさが伺えます。

控え室の障壁画には金の背景に虎と豹の絵が描いてあります。

虎や豹などの猛獣には来訪者に尾張徳川家の権力を見せつける役割がありました。

障壁画背景は全て金が使われているので、当時そこに通された来客は圧倒されたに違いありませんね。

でも、実は江戸時代の人は虎や豹を見たことが無く想像だけで書いたそうなんです。

なのでこの障壁画はよくよく見てみると、おかしいところもあったりするんですよ。

ちなみに、当時の障壁画は狩野派の絵師によって描かれましたが、現在描かれているのは詳細に復元された模写です。

当時そのままで復元したので虎や豹の絵がおかしいところがありますが、決して今の復元した人が下手だったと言うわけでは無いですからね。

 

表書院

本丸御殿を進んでいくと、藩主との謁見に使われた表書院が現れます。

表書院の障壁画の絵は花鳥風月の『花』と『鳥』が描かれています。

実はこの、本丸御殿は奥に進めば進ほど障壁画に描かれている絵のランクが上がっていくんです。

虎や豹よりも花や鳥の方が格式が高いと言う訳ではなく、絵の価値が高くなっていくということなんです。

花びらや羽、一枚一枚細部まで描かれた障壁画は本当に素晴らしいです。

ちなみに、背景はもちろん金ですよ。

このように、奥に進めば進むほど、どんどん豪華になっていきます。

 

上洛殿

そして最後に出てくるのが上洛殿(じょうらくでん)です。

徳川家光の訪問に合わせて増築されたエリアです。

ちなみに、このエリアは白い壁はありません。

全て金が施された金壁になります。

金箔だらけになります。

木と木のつなぎ目を隠す釘隠しでさえ、葵の御紋の入りの金飾が施されています。

上洛殿は将軍専用に作られた部屋で、上段の間は将軍専用の部屋になっているんですよ。

障壁画には狩野探幽作の帝艦図『明弁詐書』の復元されたものが描かれています。

この上段殿が実際に使用されたのは3代将軍家光と14代将軍家茂の時に1回づつ使用されました。

それだけしか使われていないのにここまで豪華に出来るなんて、当時の財力はものすごかったと言えるんです。

しかし、この上洛殿はまだ完成していません。

天井の板がまだはめられていないんです。

この天井の板には絵が施されるのですが、何が描かれるかは完成を楽しみに待つことにしましょう。

 

名古屋城へのアクセス&周辺情報

名古屋城は官庁街の中の名城公園の中にあります。

地下鉄

名古屋駅から地下鉄で20分。名城線「市役所前」より徒歩5分。

市バス

栄13号系統(栄~安井町西) 「名古屋城正門前」

なごや観光ルートバス「メーグル」

基幹2号系統 「市役所」

各バス 下車 徒歩5分

名鉄

瀬戸線「東大手」下車徒歩15分

名古屋高速1号楠線 「黒川」 出口から8分

名古屋高速都心環状線 「丸の内」 出口から5分

駐車場は正門前駐車場と二之丸東にそれぞれあります。

 

ちなみに、昭和8年完成の名古屋市役所や昭和13年完成の愛知県庁も名城公園の近くにあり、レトロな感じでとっても素敵です。

名古屋城のある中区二の丸は東京で言うところの皇居のような場所になっており、マラソンランンナーが多くいらっしゃいます。

公園の入口から名古屋城までは松並木が続いており、名古屋城に近づくにつれ、その雰囲気を醸し出します。

名古屋城は2019年8月現在、天守閣の鉄筋の老朽化により閉館中です。

完成してから60年以上も経っているので仕方ないですね。

今後は木造での復元が予定されています。

それまでは、本丸御殿を存分に楽しみましょう。

 

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まとめ

  • 金シャチ横丁は注目のポイント
  • 本丸御殿は絢爛豪華。一度は見るべき。
  • 本丸御殿の障壁画はじっくり見るべし。

いかがでしたか。今回は名古屋城の新名所である本丸御殿を中心にご紹介しました。リサーチは入念にして、最高の休日を楽しんじゃいましょう。