金沢観光のススメ!!金沢城公園・金沢の神社やお寺は超必見!
金沢の観光スポットの金沢城は加賀百万石の前田利家のお城だったとして有名ですね。
でも、金沢城に天守閣がないって知っていますか。
加賀百万石ってどのくらいスゴかったのか分かりますか。
金沢観光するなら歴史を知っていた方が断然楽しめます。
今回は金沢の歴史に触れつつ、超必見の金沢城公園や金沢の神社や寺についてご紹介します。
金沢城公園
現在、金沢城があった場所は金沢城公園になっています。
金沢駅から車で10分という近さで、最近では平成13年に復元された五十間長屋(ごじゅっけんながや)が見どころになっている金沢屈指の観光スポット。
でも、遠目から見て見るとお城っぽくないと思ってしまいます。
なぜか。
そうなんです。
天守閣がないんです。
昔お殿様が住んでいて、高い所から城下町を見下ろして、The日本のお城って感じの天守閣がないんです。
金沢城と聞くと他のお城のように天守閣はないの?と思ってしまいますね。
金沢城に天守閣がない理由
金沢城は1546年堀や柵を備える寺院の尾山御坊として建築されました。
その後、加賀一向一揆の拠点となり佐久間盛政が攻め落として金沢城に改称。
加賀百万石で有名な加賀藩の初代藩主前田利家が羽柴秀吉から金沢城を与えられたのは1583年の事でした。
前田利家は入城して城の改築を行って、3年後には天守閣を備えたThe日本のお城になったんです。
が、しかし。
約20年後には天守閣が落雷により焼失。
その後、天守閣が作られる事はなく金沢城は天守閣のないお城になったんです。
何年もかけて作った天守閣が落雷により焼失してしまうなんて、ガッカリですよね。
昔の人は「たたりじゃー!」とか思ってたかもしれませんね。
天守閣のあった金沢城を見てみたいですが、今の金沢城は江戸時代末期を再現したので天守閣を見ることはできないんです。
残念ですが、コレがありのままの金沢城の姿なので我慢しましょう。
金沢城公園の見どころ
とは言っても、金沢城公園には見どころがたくさんあるんですよ。
例えば、五十間長屋。
実は、金沢城は明治14年の城内火災でほとんどの建築物が焼失してしまったんです。
五十間長屋も焼失してしまいましたが平成13年に復元されました。
当時のまま、釘を使わない木組み工法がポイントの長屋です。
この長屋は家臣が住んでいたと思われがちですが、中に入ってみると分かりますが鉄砲で狙える小窓がいたる所にあります。
五十間長屋は藩主の住まいの二の丸御殿を守る為の砦として作られたんです。
五十間と言われるだけあって菱櫓(ひしやぐら)・橋爪門続櫓(はしづめもんつづきやぐら)を含めると約97mもあるんですよ。
今では大きな建物が簡単に建設できますが、人が鉄砲で狙えるような長く大きい建物を建設した当時の技術ってとてもすごいんですよ。
復元された五十間長屋は今一押しの観光スポットなので忘れずチェックしてくださいね。
金沢城公園の歴史的建造物
金沢城公園に来たなら見るべき歴史的建造物の数々。
どこに何があるかパッと見ただけでは分かりずらい。
なので金沢城公園の歴史的建造物をまとめました。
石川門
兼六園側から金沢城公園に入ると出迎えてくれるのが石川門。
江戸時代中期から現存している貴重な建物で国の重要指定文化財に指定されています。
中に入るとL字型になっているのが特徴です。
鶴丸倉庫
石川門から入って左に行くと見えてくるのが鶴丸倉庫。
え?倉庫が歴史的建造物なの?
そうなんです。
この鶴丸倉庫は土蔵としては日本最大級の倉庫なんです。
江戸時代後期に建築されたもので、国の重要文化財に指定されています。
三十間長屋
最後に紹介するのは三十間長屋(さんじゅっけんながや)。
五十間長屋を見た後だと、見劣りしてしまうかもしれませんが、三十間長屋は江戸時代から現存している建築物なんです。
五十間長屋は復元されたものですが、三十間長屋は江戸時代のまま。
土台となっている石垣や建物、屋根に至るまで歴史の流れを感じることができますよ。
石川門・鶴丸倉庫と共に国の重要文化財に指定されています。
どうですか。
金沢城公園は他にも美しい石垣や池泉回遊式庭園などの見どころもあります。
天守閣がなくても他の史跡と見劣りしない金沢城公園は金沢観光の必須ポイントです。
金沢城公園は入園料は無料ですが、菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門については入館料がかかります。
6歳以上 | 100円 |
18歳以上 | 310円 |
65歳以上 | 無料 |
加賀百万石はこんなにスゴイ
加賀藩の領地は現在の石川県と富山県あたり。
金沢を訪れると加賀百万石の前田藩ってよく耳にしますよね。
では、百万石ってどれだけスゴかったのか気になりませんか。
そもそも「○○石(ごく)」とは1年間に収穫できるお米の収穫量を表します。
江戸時代ではお米の収穫量が多いことは領地も広く、財力があるということを示していました。
つまり、経済力が強いことを示していたんです。
加賀藩の前田利家が関ヶ原の戦いに参戦し、加賀・越中・能登の地域をまとめた時に約120万石もの石高となりました。
これは江戸時代の藩内の石高で言うところのダントツの1位。
江戸幕府の石高が約700万石だったので、江戸幕府の次に財力を持った藩だったということなんです。
ちなみに2位は薩摩藩の約72万石です。
では、約120万石といはどのくらいの生産量だったのでしょうか。
1石は米俵2.5個分の約150㎏。
1石は大人が1年間で消費するお米の量と言われていますので、約120万人の大人が暮らしていける量が生産できたということになります。
つまり、それだけ経済も活発になり権力も軍事力も強大になっていくので驚異的な存在だったことが分かりますね。
更に、前田藩は関ヶ原の戦い以降に加わった外様大名なので、江戸幕府にとっては目の上のコブのような存在だった訳です。
江戸幕府内で秘密裏に加賀藩討伐の案があったというのも納得できますね。
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金沢の神社・寺院
金沢は金沢駅から半径4㎞以内に観光スポットが密集しています。
観光しやすい観光地なんです。
加賀の歴史に触れるなら神社や寺院は切り離せません。
金沢を代表するおすすめの神社・寺院を6つまとめました。
参考にして下さいね。
尾山神社
金沢城公園とセットで観光したいのが尾山神社。
この尾山神社は加賀藩の初代藩主前田利家公と正室のお松の方をお祭りしている神社です。
この尾山神社を初めて見る人はここが神社なの?と思ってしまうかもしれません。
それは、神門(表門)にステンドグラスが入っていたり、中国っぽい作りだったりと日本古来の神社とはちょっと違う雰囲気を感じてしまうからだと思います。
尾山神社はもともと物部八幡宮と榊葉神明宮でしたが、明治6年に現在の旧金谷御殿跡地に社殿を新築し引っ越してきた神社です。
その2年後の明治8年に神門が建築されましたが、異国情緒が漂う雰囲気なのは当時の金沢の人々が新しいものを取り入れていく気風があったからこそなんです。
つまり、古き良いものは守り、新しい良いものは取り入れるという金沢に住む人たちの考え方があったらから。
神門のデザインは日本人ですが、中国の寺院風の要素と西洋のステンドグラス、日本の寺院の雰囲気と3つの要素が混じった神門は当時としてはかなり斬新。
この日本と西洋と中国の様式を取り入れた建築様式は和漢洋折衷(わかんようせっちゅう)と呼ばれています。
国の指定文化財になっています。
ちなみに夜にはステンドグラスに灯りがついて素敵に輝きます。
まさに、ここに神様がいるんだよって言っているような建物なんです。
また、尾山神社の裏門も見どころの1つ。
尾山神社の裏門は東神門と呼んで、金沢城の二ノ丸御殿にあった唐門を移築したもの。
五十間長屋と同じように、釘を1本も使っていない木を組み作りをしています。
神門を見てしまうと裏門の東神門を忘れてしまいそうですが、忘れないようにしましょうね。
石浦神社
石浦神社は古墳時代の547年に草創された金沢最古の宮です。
御祭神としてお祭りしているのが、大物主大神・大山咋大神・菊理媛大神・天照皇大神・天兒屋根大神・市杵島姫大神・誉田別大神など。
こんなたくさんの神様にお参りしたらご利益ありそうですよね。
その通りで、縁結び・家内安全・厄除・八方・安産・仲執り・結び・制度・法律・刑法・知恵・外難防禦など多くのご利益があるんですよ。
また、尾山神社で売っているお守りはとってもカラフル。自分好みの色のお守りなら持ちやすいですよね。
金沢屈指のパワースポットです。
妙立寺
江戸時代加賀藩は百万石の禄高を持った外様大名として幕府からの監視の目が厳しかったそうです。
一説によれば緊張状態で加賀藩討伐という噂もあったとか。
そんな加賀藩は来たる戦のために犀川(さいがわ)を自然の堀に見立てて周囲に多くの寺院を建築しました。
その1つが妙立寺なのですが、別名「忍者寺」と言われるくらい様々な仕掛けがあるお寺なんです。
寺院内は複雑に作られて迷路のようになっていたり、落とし穴や隠し階段や隠し扉など様々な仕掛けが施されています。
こんなすごい仕掛けがあるお寺を作るくらい加賀藩は江戸幕府を警戒していたんです。
逆に江戸幕府から見ても加賀藩が強大だったことが伺えますね。
現在でもその仕掛けは残っているのでチェックしましょう。
香林寺
皆さんは願い事をするときにどこに行きますか。
お気に入りの場所に行くこともあるでしょうし、その場で祈るという方もいらっしゃいますよね。
昔から「困った時の神頼み」と言われるように、神様にお願いすることもあると思います。
そういう場合は神社へ行ってお参りするでしょうが、香林寺でもお願い事ができちゃうんですよ。
香林寺は別名「願掛け寺」とも呼ばれており、願い事にご利益があるお寺なんですよ。
香林寺の本尊の釈迦牟尼仏を始め、開運・病気にご利益のある開運霊薬不動尊や、安産・子授け・子供に関する願い事にご利益のある幸福地蔵菩薩など皆さんをお守りしてくれる方々が多くらっしゃいます。
見どころは幸福の道。
香林寺の庭には十二支像と羅漢像やお地蔵様がいらっしゃいます。
幸福の道はその庭を3周するお参りなのですが、面白いのは3周目に自分の干支の像にタスキをかけてお参りすると願い事がかなうと言われているんです。
縁結びや合格祈願、病気治癒などご利益は様々です。
他にも、白不動様に触ると美肌になれるとか、願い玉を出世達磨に投げ入れて成功すると出世や金運UPなど願い事に関するご利益満載。
まさに願い事のお寺である香林寺に足を運んでみましょう。
松月寺の大桜
日本には天然記念物として国から保護されている桜が多くあります。
その中の1つが天然記念物である松月寺(しょうげつじ)の大桜。
昭和18年に国の天然記念物として指定されました。
この桜をパッと見るだけでも生命力の強さが伺えます。
というのも、なんと松月寺境内から土塀を突き破って歩道にせり出しているから。
歩道には頭上注意の看板もあるくらいせり出しているんです。
松月寺の大桜は樹齢約400年、高さ15m、枝の端から端まで20mもあります。
別名は御殿桜。
加賀藩3代目藩主前田利常が小松城にあった桜を松月寺の住職に渡して植えたと言われています。
そのため、御殿桜と呼ばれているんです。
金沢には前田家縁の建物や土地、植物まで様々なモノがあるんですね。
それだけ前田家に対する敬意と尊敬が強く残っているということなんです。
住所 〒921-8033 石川県金沢市寺町5丁目5−22
TEL 076-241-0874
雨宝院
「ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの」で有名な抒情小曲集。
作者は室生犀星(むろうさいせい)です。
室生犀星は大正から昭和初期に活躍した小説家で、旧・芥川賞の選考委員でもありました。
「蜜のあわれ」は2016年に映画化もされています。
また、室生犀星は猫好きの作家としても注目されており、愛猫の為に火鉢の火を調整するくらい猫好きだったんですよ。
室生犀星と愛猫との火鉢を囲む写真は心が温まります。
そんな室生犀星が養子として育てられた場所が雨宝院です。
雨宝院は犀川大橋から桜橋の「犀星のみち」の先にあるお寺。
境内には室生犀星記念館もあるんですよ。
金沢を代表する文豪の手紙や写真など縁の品々が展示してあります。
金沢観光なら押さえておきたい寺院です。
住所 〒921-8023 石川県金沢市千日町1−3
TEL 076-241-5646
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まとめ
・金沢城は天守閣のないお城だった。
・平成13年に復元された五十間長屋は必見ポイント。歴史的建造物も忘れずにチェックを。
・金沢のおすすめ神社・寺院は6つ。見なきゃ損する観光スポット。
いかがでしたか。
今回は金沢の歴史に触れながら金沢城公園や金沢の神社・寺院をご紹介しました。
金沢に行ったら忘れずにチェックしましょうね。
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